【積年両片思い×爆発する反動肉欲えっち】腐れ縁で、親友で、ずっと好きだった私たちとその先(犬田かんこ) 【積年両片思い×爆発する反動肉欲えっち】腐れ縁で、親友で、ずっと好きだった私たちとその先(犬田かんこ)ネタバレ・あらすじ・感想
高校で出会い、気づけば大学生活まで隣にいた存在。特別な約束を交わしたわけでもないのに、誰よりも長く時間を共有してきた“あいつ”。笑い合った日も、言い争った日も、進路に迷った夜も――振り返れば、どの場面にも彼がいた。だからこそ、卒業を目前にした今、胸の奥が妙にざわつく。この関係に名前をつけないまま、それぞれの道へ進んでしまっていいのか、と。「どうして、俺たち付き合わなかったんだろうな」冗談めかした一言。けれど、その声の奥に滲むのは、ずっと見ないふりをしてきた本音。親友という言葉で片づけてきた距離感。踏み込めなかった一歩。怖くて誤魔化してきた想い。「悪いのは、たぶん俺だ」ぽつりとこぼれた自己告白は、過去の選択をなぞるようで。素直になれなかった時間、タイミングを逃し続けた日々。離れ離れになる直前だからこそ、ようやく向き合える感情がある。これは、別れの物語ではない。長い友情の裏側に隠れていた想いの“答え合わせ”の時間。言葉にできなかった感情を、沈黙のまま確かめる。触れた体温に、確かにあった鼓動を知る。友達のまま終わるのか。それとも、今さらでも一歩を踏み出すのか。卒業という節目に揺れる、不器用すぎたふたりの、最後で最初の物語。