年上犬系彼氏は夜だけ私の飼い主様(出海うに)

年上犬系彼氏は夜だけ私の飼い主様(出海うに)

年上犬系彼氏は夜だけ私の飼い主様(出海うに)ネタバレ・あらすじ・感想

7歳年上のロクとは、同じ専門学校で出会った。どんなわがままも笑って受け止めてくれる、少し不器用で、とことん優しい彼氏。周りからは「まるで飼い主と大型犬みたい」なんてからかわれるほど、私に忠実だった。そんなロクと付き合って一年。これまでずっと甘やかされっぱなしだった私が、今日は彼の願いを叶えてあげる番。小さな「ご褒美」を、あげようと思った。「……じゃあ、今日は目隠ししたユリさんと、してみたい」そう告げたロクの声は、いつもより少し低くて熱を帯びていた。普段は優しくて、私が“やめて”と言えばすぐに手を止める人なのに、その夜の彼は、まるで別人のように、私の拒みを受け入れようとしなかった。「ユリ、本当はさ……“やめないで”って思ってたんじゃないの?」その言葉に、胸の奥がドクンと鳴る。強引に導かれて、知らなかった自分に触れていく。「ユリ、次は……中だけで感じられるようになろ?」従順だった“犬系彼氏”が見せる、初めての支配的な表情。いつもと立場が入れ替わった夜飼い主と犬の境界が溶けていく、静かで熱い夜が始まる。
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