ライター貸したら童貞卒業できた話(日向あお助)

ライター貸したら童貞卒業できた話(日向あお助)

ライター貸したら童貞卒業できた話(日向あお助)ネタバレ・あらすじ・感想

パチ屋で出会った“ちょっと変わった”彼女との奇妙な縁パチンコ店の喫煙所で、ひとりライターをカチカチいじっている女の子がいた。火がつかないようで困っていたから、ついライターを貸してあげたのが最初の出会い。少し話してみると――なんだか不思議な子。しゃべり方も、考え方も、どこかマイペースで掴みどころがない。でも、そんな独特なテンポに振り回されながらも、なぜか印象に残った。数日後、また同じ店でばったり遭遇。今度は開口一番、「今日、どっちがたくさん出せるか勝負しよ!」と謎の勝負を持ちかけられる。勢いに押されて挑んだ結果――完敗。すると彼女は、いたずらっぽく笑って言った。「じゃあ罰ゲームね。なんでも言うこと聞いてもらいます」どうせおごらされるんだろうと思っていたのに、なぜか彼女の方が牛丼をご馳走してくれた。そのまま流れるように歩き出し、気づけばホテルの前。「行こっか」と手を引かれ、断る間もなく中へ――。大きな胸をあらわにした彼女が、挑発的な笑みを浮かべる。パチンコ負け続けのヤニカス童貞に訪れた、思いがけない大逆転の夜だった。
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