コイツにとって俺はクズでただの友達(柚木マチ) コイツにとって俺はクズでただの友達(柚木マチ)ネタバレ・あらすじ・感想
誰にも本気にならなかった“顔だけ男”が、唯一惹かれたのは──イケメンを武器に、女遊びを繰り返す大学生・司(つかさ)。本気の恋なんて冗談──そう思っていた彼が、なぜか執着してしまったのは、自分にまるで関心を示さない朱音(あかね)という女性だった。だが朱音には想い人がいて、その相手には彼女がいる。しかもその彼女は──司のセフレ。「告白なんてするわけない。俺のことを完全に無視してるコイツに、ムカついてるだけだから」そう自分に言い聞かせ、彼女の恋を後押しするというねじれた優しさを見せながら、朱音が報われないことにどこか安堵している自分もいる。でも、ある夜──朱音の口から飛び出したひと言が、司の心に決定的な亀裂を生む。「あの人と、付き合えるかもしれないの……!」それは、ずっと張りつめていた感情の糸が、音を立てて切れる瞬間だった。