
楓子と坊ちゃん(ゆりしましろ)ネタバレ・あらすじ・感想
幼い頃から主従の関係で結ばれてきた藤原家の若き跡取り・士門と、彼を護るために仕えてきた専属護衛・楓子。互いに特別な想いを抱きながらも、身分の違いを理由に楓子は距離を置こうとする。しかし士門のまっすぐな想いは抑えきれず、「せめて一度だけでいい」と願い出たことで、二人の関係は一線を越えてしまう。以降は昼も夜も場所を選ばず重なり合う日々。惹かれ合う気持ちは止められないが、楓子は「今日で終わりにしよう」と決意を口にする。だがその一言が士門の覚悟に火をつける――。「もう逃がさない。君が僕のものだと証明する」そう告げる次期当主の想いに、楓子も心から応えることを選ぶ。主従の枠を超えた二人が辿り着くのは、運命を共にする本気の愛情と熱を込めた交わり。身分の壁を越えた禁断の恋が、ついに純粋な両想いとして結実していく。