姉の友達(ももこ) 姉の友達(ももこ)ネタバレ・あらすじ・感想
初めて会ったとき、彼女は明るい笑顔でこう言った。「やあ、はじめまして! 千葉明穂っていいます、よろしくね!」姉が連れてきたその友人――明穂さんは、なぜかやたらと俺に話しかけてきた。たまたま共通のゲームにハマっていたこともあり、彼女が家に遊びに来るたび、気がつけば二人で話し込むようになっていた。ある日、いつものように姉と一緒かと思いきや、明穂さんがひとりで訪ねてきた。玄関で鍵を見せながら言う。「今日はお姉ちゃんに鍵を借りちゃった。ちょっとだけ、会いたくなって…」戸惑いながらも部屋に迎え入れた俺に、明穂さんはまっすぐな視線を向けてくる。「…あなたに会いたかったの」勇気を出して、俺も同じ気持ちを伝えると――「うれしい」そう言って、彼女はそっと唇を重ねてきた。そして、静かに距離は縮まり、二人だけの時間がゆっくりと流れていった――。