成年マンガ

雪あそび(あんのみけ/COMIC快艶編集部)

雪あそび(あんのみけ/COMIC快艶編集部)ネタバレ・あらすじ・感想

あの夏の日から、時間は静かに過ぎていった。けれど、胸の奥に残った熱だけは、消えることなく燻り続けている。季節は巡り、冬。親の代わりに姪の面談へと足を運んだ士郎は、思いがけない再会を果たす。そこにいたのは、かつて強く印象に残った少女・のどかだった。久しぶりの対面に、士郎はどこかぎこちなさを隠せない。しかし当ののどかは、まるで何事もなかったかのように自然体で接してくる。その軽やかな態度が、かえって士郎の胸をざわつかせる。言葉の端々や、ふとした仕草。何気ないやり取りの中で、二人の距離は近づいているのか、それとも試されているのか――。やがて抑えきれなくなった感情が、静かな空間へと二人を導く。冬の冷たい空気とは裏腹に、再び熱を帯びはじめる関係。過去と現在が交錯するなかで、二人が選ぶ答えとは――。
SMELL LIKE…(原崎/盈)

SMELL LIKE…(原崎/盈)ネタバレ・あらすじ・感想

正月、久しぶりに親戚が一堂に会するにぎやかな実家。しかしその裏で、長年引きこもり生活を続けている中年のたかしは、突然の来客に強い不満を募らせていた。自分の居場所が脅かされるような感覚に耐えきれず、母親に対して感情をぶつけてしまう。そんな中、無邪気さゆえに遠慮のない姪・るなは、たかしの生活習慣からくる身だしなみの乱れを指摘し、「みんなの迷惑になるから」と率直な言葉を投げかける。悪気のない一言だったが、それはたかしの心に深く突き刺さる。逃げ込むように自室へ戻ったたかしは、孤独と屈辱に押し潰されながら、自分を理解してもらえない現実に歪んだ思考を抱き始める。閉ざされた空間の中で膨らんでいく感情は、やがて周囲を巻き込む大きなトラブルへと発展していく。家族が集うはずの穏やかな時間の裏側で描かれるのは、すれ違いと孤立が生む危うい心理劇。日常の延長に潜む緊張感と、人間関係の難しさを鋭く描き出した物語。
それイケ!アンアンパンパンマンマン 前編(かなC/COMIC快艶編集部)

それイケ!アンアンパンパンマンマン 前編(かなC/COMIC快艶編集部)ネタバレ・あらすじ・感想

「ボクたちが生まれた理由、きっと知っているよね――」人々の“満たされない衝動”を受け止めるために設計された人工生命体――アンアンパンパンマンマン。彼女は、欲望を抱えきれない者たちのもとへ自ら赴き、その感情を引き受けることで社会の均衡を保つ存在として生み出された。創造主であるジェルおじさんの手によって丁寧に作られ、幾度も修復されながら活動を続けてきた彼女。しかしある日、その唯一無二の開発者がこの世を去ってしまう。それはすなわち、“壊れてももう直せない”という現実を意味していた。限られた時間。不可逆の身体。それでも彼女は立ち止まらない。自らの存在理由を問いながらも、今日もまたパトロールへ向かう。誰かの孤独を和らげるために。誰かの衝動を受け止めるために。彼女の選択は、使命か、それとも――。人工的に与えられた役割と、芽生え始める自我。「消耗するために生まれた存在」が、それでも前へ進む物語。儚さと背徳、そして切なさが交錯する、異色のダークヒロイン譚。
エクスタシー耐久レース(原崎/盈)

エクスタシー耐久レース(原崎/盈)ネタバレ・あらすじ・感想

身動きを封じられた三人の参加者。静まり返った空間の中で、彼女たちはただ“試練の開始”を待っていた。与えられるのは、一定の刺激とプレッシャー。それに耐えきれず限界を超えてしまえば、その瞬間に脱落が決まるというシンプルで残酷なルール。徐々に高まっていく負荷と、削られていく余裕。張り詰めた空気の中で、心と身体の均衡が少しずつ崩れていく――。逃げ場のない状況で試されるのは、忍耐か、それとも理性か。最後まで踏みとどまる者は、果たして現れるのか。
神様 働いてください!(あんのみけ/COMIC快艶編集部)

神様 働いてください!(あんのみけ/COMIC快艶編集部)ネタバレ・あらすじ・感想

元・信仰の象徴にして、今や完全インドア派。昼は眠り、夜はオンラインゲームに没頭――そんな堕落ライフを満喫していた“自称・神様”に、ついに現実の鉄槌が下る。ある朝、無情にも告げられたのはアパート退去の宣告。かつて鎮座していた古びた神社へ戻るなど、プライドが許さない。参拝客もいない、賽銭も入らない、あの寂れた場所へ逆戻りするなんて論外だ。追い詰められた神様がひらめいた、まさかの提案。「住まわせてくれるなら、わしの“ご加護”を特別に授けようぞ」と――。怠惰で尊大、なのにどこか憎めない神様と、現実主義な大家。立場逆転のドタバタ攻防戦が、予想外の方向へと転がりはじめる。神威ゼロ、貯金ゼロ、でも妙な自信は無限大。落ちぶれ神様の崖っぷち交渉劇、ここに開幕。
オマセなセックスしてました(Low/COMIC快艶編集部)

オマセなセックスしてました(Low/COMIC快艶編集部)ネタバレ・あらすじ・感想

長き沈黙を破り、鬼才・Low先生が帰還。11年という歳月を経て、待望の最新単行本がジーウォークより刊行される。繊細な筆致で描かれるのは、揺れ動く若者たちの心と衝動。まだ未完成だからこそ鮮烈で、未熟だからこそ眩しい??危うさと瑞々しさが同居する、濃密な青春群像劇。甘さとほろ苦さが交錯する関係性。抑えきれない感情のぶつかり合い。読者の記憶に深く刻まれる、熱量あふれる物語体験。長年のファンはもちろん、初めて触れる読者にも強く響く一冊。時を超えて磨き上げられた表現力と、変わらぬ作家性が結実した最新作を、ぜひその目で確かめてほしい。
マイ・ビーラブド・ドッグ 前編(きゃらだいん)

マイ・ビーラブド・ドッグ 前編(きゃらだいん)ネタバレ・あらすじ・感想

思春期の入り口に立つ少年は、ある日ふとしたきっかけで幼なじみのスマートフォンを目にしてしまう。そこに映っていたのは、普段の彼女からは想像もつかない、誰にも見せていないはずのプライベートな写真や動画だった――。その“秘密”を知ってしまったことで、二人の関係は少しずつ変わり始める。これまで子犬のように無邪気だった幼なじみも、からかわれたり、ちょっと意地悪をされたりするたびに、戸惑いながらも距離を縮めていく。互いの好奇心や感情が揺れ動くなか、日常の中で二人だけの特別な空気が生まれていく。幼なじみだからこそ生まれる照れや駆け引き、そして少し背伸びをした関係――。秘密をきっかけに変わっていく二人の距離感と、思春期ならではの微妙な感情の交差を描いた、ドキドキの青春ストーリー。
かけながしの夜(楝蛙)

かけながしの夜(楝蛙)ネタバレ・あらすじ・感想

山奥にひっそりと佇む秘湯の宿を目指し、気ままな一人旅に出た主人公。人影もまばらな登山道で出会ったのは、知的な雰囲気を漂わせる眼鏡の女性だった。引き締まったヒップラインが印象的で、どこか都会的な空気をまとっている。どうやら向かう先は同じ旅館らしい。しかし彼女は道中かなり疲れている様子。気遣って声をかけ、同行を申し出るものの、そっけなく断られてしまう。余計なお世話だったかと、少し後悔を抱えたまま宿へと到着する。山の静寂に包まれた宿は、秘境ならではの趣。汗を流そうと露天風呂へ向かうと、湯気の向こうに思いがけない光景が広がっていた。湯船にゆらゆらと浮かぶ、白く柔らかな肌。さきほど登山道で出会ったあの女性が、無防備な姿で湯に身を委ねている。偶然の再会は、果たしてただのハプニングか、それとも――。秘境の宿という閉ざされた空間で交差する、男女の距離感と緊張感。静かな山奥で始まる、大人の出会いを描いた物語。
チンポマン 第五話 自分が一番大事だよ(暗稿)

チンポマン 第五話 自分が一番大事だよ(暗稿)ネタバレ・あらすじ・感想

染谷千夏。平凡な日常を送っていたはずの彼女の時間は、ある出来事を境に静かに歪み始めた。クラス内の小さな誤解や行き違いが積み重なり、気づけばヤンキー女子グループの中心人物・莉子の不興を買ってしまう。最初の原因が何だったのか、今となっては思い出せない。ただ、空気が変わった瞬間だけは鮮明に残っている。その報復のように仕組まれた出来事。抵抗する間もなく追い込まれ、屈辱的な状況に置かれた千夏は、心と身体の両方に消えない違和感を抱えてしまう。夜になると、ふとした瞬間に記憶がよみがえる。触れられた感触や、逃げ場のなかった時間が断片的に蘇り、身体にまとわりつくような感覚が消えない。誰かに打ち明けたい。母親の顔が頭をよぎる。けれど、もし騒ぎになればどうなるだろう。噂が広がり、あらぬ誤解が生まれ、そして想いを寄せる人の耳に届いてしまうかもしれない――。それだけは、どうしても避けたかった。孤立、恐怖、後悔、そして言葉にできない羞恥。誰にも見えない場所で、千夏はひとり葛藤を抱え込んでいる。
チンポマン 第六話 この世のジゴク(暗稿)

チンポマン 第六話 この世のジゴク(暗稿)ネタバレ・あらすじ・感想

私の名前は木内結。特別な才能があるわけでもないけれど、友達と笑い合い、家に帰れば安心できる――そんな、ごく普通の毎日を送っていました。それが崩れたのは、理由もはっきりしないまま、学校内の素行の悪いグループに目をつけられたことがきっかけでした。最初は無視や陰口。やがて突き飛ばされる、持ち物を奪われる、金銭を要求されるといった行為へとエスカレートしていきます。誰にも相談できないまま、私は少しずつ追い詰められていきました。けれど、それすら序章にすぎなかったのです。清田という男子がその輪に加わってから、状況は一変しました。彼の身勝手で残酷な行為は、私の心を深く傷つけ、取り返しのつかない影を落としました。あの日を境に、世界の色は変わってしまった。何気ない日常も、安心できたはずの場所も、すべてが遠く感じられるようになったのです。どうして私だったのか。どこで間違えてしまったのか。答えのない問いを抱えながら、私は崩れてしまった日常の中に立ち尽くしています。――これは、平穏だったはずの人生が理不尽によって塗り替えられていく、一人の少女の記録。
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