甘サド天使のいうとおり(那々伊)

甘サド天使のいうとおり(那々伊)

甘サド天使のいうとおり(那々伊)ネタバレ・あらすじ・感想

世界のどこかに、地図には載らない“特別な島”が存在すると言われている。その島では、人ならざる存在――天使が暮らしており、天使に認められた人間は、永遠の幸福を手にするという伝承があった。主人公・ナツオミは、幼い頃に亡くした父から「人にはそれぞれ、自分だけの天使がいる」という言葉を託されて育った。その言葉を疑うことなく胸に刻み、誰よりも清く、正しく、美しくあろうと努力し続ける。優等生であることは、彼にとって生き方そのものだった。そしてついに、その姿勢が評価され、ナツオミは“天使の島”への招待状を手にする。選ばれし者のみが足を踏み入れられる、夢のような場所。期待と高揚を抱えながら島へ降り立った彼は、上陸して間もなく、ひとりの天使から声をかけられる。――これはもう、選ばれたに違いない。父の言葉は真実だった。自分は幸せになるためにここへ来たのだ。そう確信した瞬間、ナツオミの思い込みを根底から揺るがす“想定外”の展開が待ち受けていた。信じ続けた理想と、天使の存在が突きつける現実。幸福とは何か、選ばれるとはどういうことなのか――その答えは、彼の想像とはまったく異なる形で示されていく。
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