君が笑うたび恋をしてた(六月の産声)

君が笑うたび恋をしてた(六月の産声)

君が笑うたび恋をしてた(六月の産声)ネタバレ・あらすじ・感想

大学に進学してから迎えた、人生で最初の「恋人がいる日常」。それは胸が高鳴る一方で、どう振る舞えばいいのか分からず、少し背伸びしてしまう不器用な時間でもあった。お互いに恋愛経験はゼロ。だからこそ、相手をがっかりさせたくない、特別な一日にしたいという気持ちが空回りし、初デートの行き先に選んだのは少し気合いの入りすぎた遊園地だった。人混み、長い待ち時間、慣れない距離感――想像していた「完璧なデート」とは違い、戸惑いと緊張の連続。それでも、隣に並んで歩くだけで嬉しくて、他愛ない会話ひとつで心が弾む。アトラクションに乗るたびに縮まる距離、ぎこちない沈黙さえも今では愛おしい記憶。失敗も照れも全部含めて、その一日は「初めて恋人と向き合った日」として心に深く刻まれた。上手くできたかどうかよりも、必死に相手を想っていたこと自体が、何より大切だった――そんなことに、少し時間が経ってから気づく、初恋と初デートの思い出。
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