かけながしの夜(楝蛙) かけながしの夜(楝蛙)ネタバレ・あらすじ・感想
山奥にひっそりと佇む秘湯の宿を目指し、気ままな一人旅に出た主人公。人影もまばらな登山道で出会ったのは、知的な雰囲気を漂わせる眼鏡の女性だった。引き締まったヒップラインが印象的で、どこか都会的な空気をまとっている。どうやら向かう先は同じ旅館らしい。しかし彼女は道中かなり疲れている様子。気遣って声をかけ、同行を申し出るものの、そっけなく断られてしまう。余計なお世話だったかと、少し後悔を抱えたまま宿へと到着する。山の静寂に包まれた宿は、秘境ならではの趣。汗を流そうと露天風呂へ向かうと、湯気の向こうに思いがけない光景が広がっていた。湯船にゆらゆらと浮かぶ、白く柔らかな肌。さきほど登山道で出会ったあの女性が、無防備な姿で湯に身を委ねている。偶然の再会は、果たしてただのハプニングか、それとも――。秘境の宿という閉ざされた空間で交差する、男女の距離感と緊張感。静かな山奥で始まる、大人の出会いを描いた物語。