冥婚の花嫁(Luc)

冥婚の花嫁(Luc)

冥婚の花嫁(Luc)ネタバレ・あらすじ・感想

深い山々に囲まれた閉ざされた村で暮らす兄イオと妹ケイ。ある晩、二人は村長の屋敷へと呼び出され、村に代々伝わる忌まわしい風習について知らされる。それは【冥婚】――半世紀に一度、若い命を“死者の伴侶”として差し出すことで村の安寧を保つ、決して表に出ることのない儀式だった。そして今年、その供物として選ばれたのは、まだ未来のある妹・ケイだった。理不尽な宣告に抗い、イオは決断する。ケイだけでも救うため、夜陰に紛れて彼女を村の外へ逃がし、自分も後を追うはずだった。だがその願いは、無残にも打ち砕かれる。先に逃げたはずのケイは山中で足を踏み外し、瀕死の重傷を負った姿で村へ連れ戻されてきたのだ。血に染まった妹を前に立ち尽くすイオへ、村人たちは冷酷な取引を持ちかける。――代わりにお前が捧げられるなら、ケイの命は助けてやる。――ただし、逃走も抵抗も一切許されない。選択の余地はなかった。妹の呼吸が途切れかけるその瞬間、イオは迷うことなく首を縦に振る。こうして、兄は“生贄”として運命を引き受ける。それがどんな結末を招くのかも知らぬままに――。
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