心と身体のほぐしやさん(しーおーつー)

心と身体のほぐしやさん(しーおーつー)

心と身体のほぐしやさん(しーおーつー)ネタバレ・あらすじ・感想

胸の奥にしまい込んだのは、尊敬か、それとも恋か――。同じジムに通う先輩の背中を追いかけ続ける、ひとりの筋トレ男子の物語。誰よりもストイックで、誰よりも結果を出す先輩。その姿に憧れを抱きながらも、素直な想いを言葉にできず、ただ黙々とバーベルを握る日々。しかし努力とは裏腹に、記録は伸び悩み、身体も思うように仕上がらない。焦燥と自己嫌悪が積み重なり、トレーニングは次第に苦しさを帯びていく。そんなある日、ふと目に留まったのが、評判の高いリラクゼーションサロン。予約は常に満席。キャンセル待ちすら困難という人気ぶりに、一度は諦めかける。だが偶然か必然か、思いがけず院長自らが施術を担当してくれる“特別枠”へと導かれる。それは単なるマッサージではなかった。凝り固まった筋肉だけでなく、意地や迷い、言葉にできなかった感情までも丁寧に解きほぐしていく、静かで深い時間。身体が軽くなるにつれ、彼の中で曖昧だった想いも輪郭を帯び始める。追いかけるだけで終わるのか。それとも、自分の気持ちと向き合うのか。鍛え上げた肉体と、不器用な心。“強さ”の本当の意味を知るまでの、再生と自覚のストーリー。
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