FIRSTLOVEsecond(たぬきの玉袋)

FIRSTLOVEsecond(たぬきの玉袋)

FIRSTLOVEsecond(たぬきの玉袋)ネタバレ・あらすじ・感想

「好きだ。……俺も」その一言に至るまで、和樹は長い時間、自分の想いに蓋をしてきた。気づかないふりをして、踏み込まないようにして、それでも消えなかった感情が、ある出来事をきっかけに一気にあふれ出す。静かな保健室で交わされた視線と距離。拒めない近さの中で、宏は戸惑いながらも和樹の本心に触れてしまう。あの日から数日、心と身体に残った余韻が、日常を少しずつ変えていった。そんな二人の変化を、最初に見抜いたのは共通の友人・若桜だった。冗談めかした笑顔で投げかけられる問いに、宏は動揺を隠せない。「……あれだけ分かりやすく想いを滲ませてたら、気づかない方が難しいだろ?」からかうようでいて核心を突く言葉。抑え込んできた感情が、周囲から見ても隠しきれなくなっていた事実に、宏は改めて向き合うことになる。長年の友情と、気づいてしまった恋心。その境界線を越えた先で、二人の関係は静かに、しかし確実に形を変え始めていた。
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