BLマンガ

開原博士の催眠教室(河井英槻)

開原博士の催眠教室(河井英槻)ネタバレ・あらすじ・感想

記憶を失い、まるで何も知らなかった頃の自分に戻ってしまったはずの主人公。しかし、ふとした瞬間に気づく“違和感”??それは、自分の身体に残された説明のつかない痕跡。なぜか覚えのない感覚や、触れられたような記憶の断片。そして夜になると、誰かに優しく、あるいは強く求められる夢を何度も見るようになる。あれはただの夢なのか。それとも、失われた過去の記憶が形を変えて現れているだけなのか??。失われた記憶と、身体に刻まれた“過去”。二つが少しずつ結びついていく中で、主人公は自分自身の真実へと近づいていく。
俺をいじめたお前に「制裁」を加える話(西沢ぼん/こたつねこ)

俺をいじめたお前に「制裁」を加える話(西沢ぼん/こたつねこ)ネタバレ・あらすじ・感想

かつて、勇気を振り絞って差し出した想いは、たった一言で踏みにじられた。中学時代、大祐は同級生・風雅に本気の告白をする。しかし返ってきたのは「キモい」という拒絶の言葉。さらにその出来事は周囲に広まり、彼は望まぬ形で噂の中心に立たされる。偏見と悪意にさらされ、教室に居場所を失った大祐は、やがて学校から足が遠のいていった。人との関わりを断ち、彼が選んだのは“声”だけでつながる世界。ゲーム配信者として活動しながら、顔も過去も隠し、静かに生活を築いていく。そこでの彼は、誰にも傷つけられない存在だった。――そして迎えた成人式の日。懐かしい地元。ふと立ち寄ったコンビニで、最も会いたくなかった相手と再会する。風雅はかつての面影を残しながらも、荒れた雰囲気をまとった別人のような姿になっていた。軽い調子で蒸し返される過去。あの日の告白を“ネタ”のように扱われ、大祐の中に封じ込めていた怒りが一気に噴き出す。立ち去ろうとした瞬間、腕を掴まれ――その拍子に、彼が身につけていた高級時計が地面に落ち、無惨に壊れてしまう。当然、弁償を求める大祐。だが風雅にそんな余裕はない。追い詰められた彼が口にしたのは、投げやりにも聞こえる一言。「……なんでもするから」加害者と被害者。拒絶した側と、傷を抱え続けた側。立場が逆転した再会は、清算か、復讐か、それとも――。過去に縛られた二人が、成人という節目で再び向き合う物語。壊れたのは時計だけなのか。それとも、止まったままだった時間そのものなのか。
バッドエンド回避したら推しが××される世界だった(もっちりもち子)

バッドエンド回避したら推しが××される世界だった(もっちりもち子)ネタバレ・あらすじ・感想

目を覚ましたその瞬間、彼女は悟る。ここはただの夢でも妄想でもない――自分は乙女ゲームの世界に転生した“ヒロイン”、リリーなのだと。だが、与えられた立場は祝福ではなかった。物語がすでに進んだ先は、ヒロインが儀式の供物として捧げられる最悪の分岐点。甘い恋と幸福な結末を約束されたはずの存在が、絶望へと直行する運命のただ中に立たされていた。逃げ場のない館。迫り来る終焉。未来を知るからこそ、抗えない展開に心が折れかけたそのとき――彼女の前に現れたのは、かつて画面越しに愛した“推し”、ルシアン。彼は冷静に状況を見極め、誰にも悟られぬようリリーを外へ逃がそうと手を差し伸べる。閉ざされた廊下を抜け、重い扉を開き、わずかな自由へと導くその姿は、物語の中よりもずっと鮮烈だった。しかし、運命は甘くない。逃走の途中、他の攻略対象たちに見つかり、計画は阻止されてしまう。再び閉じ込められるリリー。希望は、またしても砕かれた。静まり返った部屋で、途方に暮れる彼女の目に留まったのは、壁の片隅に開いた小さな穴。縋るように覗き込んだその先で、信じがたい光景を目にする。薄暗い天井から鎖が伸び、その先に吊るされているのは――ルシアン。自分を逃がそうとした代償なのか。それとも、最初から仕組まれていた罠なのか。守られるはずだったヒロインと、救おうとした攻略者。運命の歯車は、音を立てて軋み始める。これは、定められた破滅に抗う物語。そして、“推し”を救うためにヒロインが選ぶ、新たなルートの幕開けである。
青春ラジオステーション!!!第72回!飛鷹学園体育祭~掴みとれ!飛鷹魂!~(たかみや)

青春ラジオステーション!!!第72回!飛鷹学園体育祭~掴みとれ!飛鷹魂!~(たかみや)ネタバレ・あらすじ・感想

放送委員として活動する神内遥都。まだ1年生ながら、落ち着いた声と真摯な姿勢で、学校行事の進行を支える存在だ。そんな彼を導くのは、3年生の麥浩司朗。的確な判断力と堂々とした語り口で場を掌握する先輩であり、遥都にとって憧れであり、目標でもある。学年差を超えて築かれた信頼関係。体育祭という大舞台でも、二人は息の合った掛け合いで会場を盛り上げる。原稿を持つ手の震え、マイク越しに交わす視線、アドリブを拾い合う瞬間??そのすべてが、彼らにとって特別な時間だった。全競技が終わり、夕暮れに染まる校庭。達成感と解放感に満たされながらも、二人の胸の奥にはまだ消えない熱が残っている。走り切った一日の余韻。張り詰めていた緊張がほどけたことで、これまで抑えていた想いが静かに輪郭を持ち始める。先輩と後輩。教える者と学ぶ者。しかしその境界は、いつしか対等な“パートナー”へと変わっていく。放送室で共に過ごした時間。原稿の読み合わせ。ミスをフォローし合った記憶。積み重ねてきた日常が、今日という一日をきっかけに、より濃く、より確かな絆へと変わっていく。これは、青春の只中で出会った二人が、声を重ね、心を重ねながら成長していく物語。――マイク越しに始まった関係は、やがて誰よりも近い存在へと変わっていく。
【3作セット】青春ラジオステーション!!(たかみや)

【3作セット】青春ラジオステーション!!(たかみや)ネタバレ・あらすじ・感想

春。期待と不安が入り混じる新学期――新入生・神内遥都は、どの部活に足を踏み入れるべきか決めきれずにいた。人前に立つのは得意ではない。とくに自分の“声”には、ずっと小さな引っかかりを抱えている。思うように響かない気がして、自信を持てないまま高校生活を始めたばかりだった。そんな遥都の前に現れたのが、放送部部長の麥浩司朗。落ち着きのある物腰と、不思議と耳に残る声を持つ先輩は、迷う遥都を見逃さなかった。「体験だけでもいいから」そう軽やかに、けれど半ば強引に差し出された誘い。断ろうとする遥都の迷いを見透かすように、浩司朗は一歩も引かない。気づけば遥都は、“期間限定”という条件付きで放送部の扉をくぐることになる。マイクの前に立つ緊張。スピーカー越しに響く、自分自身の声。そして、誰かに届くという実感――。声に自信を持てなかった少年と、声の力を知る先輩。偶然の出会いから始まるのは、部活動という枠を超えた、小さくも確かな変化の物語。これは、“声”と向き合うことで、自分自身と出会い直していく青春ストーリー。
後輩君のリフレモニターを引き受けたら性感マッサージでトロトロにされちゃって…(ゆぶみ)

後輩君のリフレモニターを引き受けたら性感マッサージでトロトロにされちゃって…(ゆぶみ)ネタバレ・あらすじ・感想

後輩に頼まれて、軽い気持ちで引き受けた“リフレのモニター”。それは、ただのリラクゼーション体験――のはずだった。人懐っこくて少し押しの強い後輩の頼みを断りきれず、試しに施術を受けることになった主人公。最初は緊張しつつも、あくまで仕事の延長、体験レビューのつもりでベッドに横になる。けれど、始まったのは想像以上に丁寧で繊細なタッチ。疲れた筋肉をほぐすはずの手つきは、いつしか境界線を曖昧にし、心の奥に眠っていた感覚までゆっくりと呼び覚ましていく。「モニターだから、正直な感想を聞かせてくださいね」無邪気に微笑む後輩の言葉とは裏腹に、施術は次第に深く、甘く。理性で理解している状況と、体が素直に反応してしまう現実の間で揺れ動く主人公。主導権はどちらにあるのか。試されているのはサービスの質か、それとも自分の心か。気づけば、ただの体験者だったはずなのに、逃げ場のない心地よさに溶かされていく――。後輩の真意とは?そして主人公は、この“モニター体験”をどう受け止めるのか。軽い依頼から始まったはずのひとときが、予想外の感情と関係性を生み出していく。リラクゼーションの枠を越えた、甘く危うい距離感を描く一作。
しないと出られない4(tengo hambre)

しないと出られない4(tengo hambre)ネタバレ・あらすじ・感想

クラスメイトの女子にひそかな想いを寄せる維(たもつ)。しかし体育の授業中、彼女が自分の“因縁の相手”である勇吾(ゆうご)に好意を抱いていると知ってしまう。動揺と嫉妬で頭が真っ白になったその瞬間、飛来したボールが顔面に直撃。維は意識を失い、そのまま保健室へ運ばれることになる。一方の勇吾はといえば、維の複雑な胸中など気にも留めない様子。いつも通りのマイペースさで、ただ仮眠を取るためだけに保健室を訪れる。だが次の瞬間、二人は再び“あの不可解な空間”へと引き込まれてしまう。目を覚ました勇吾は、両手を拘束され、首には仕掛け付きの首輪、胸元にはベルト状の装置を巻かれた状態。屈辱的な状況から抜け出そうと、維が目覚める前に脱出条件を満たそうと試みるものの、結果は失敗。条件未達の代償として作動した装置は、理性を揺さぶるほどの衝動を二人に与える。反発し合ってきたはずの関係、素直になれない嫉妬、そして拭えない対抗心。複雑に絡み合った感情は、閉ざされた空間の中で逃げ場を失い、やがて互いの存在を強く意識させていく。ぶつかり合うのは、単なる身体ではない。意地と羨望、悔しさと執着。これまで認めたくなかった感情が、否応なくあらわになる。簡単には割り切れない関係性のまま、二人は極限状況の中で向き合わざるを得なくなる。それは屈辱か、それとも本音の露呈か。閉鎖空間が暴き出すのは、隠してきた欲望だけではない。“因縁”と呼んでいたものの正体――その核心に触れる、濃密な心理戦が幕を開ける。
心と身体のほぐしやさん(しーおーつー)

心と身体のほぐしやさん(しーおーつー)ネタバレ・あらすじ・感想

胸の奥にしまい込んだのは、尊敬か、それとも恋か――。同じジムに通う先輩の背中を追いかけ続ける、ひとりの筋トレ男子の物語。誰よりもストイックで、誰よりも結果を出す先輩。その姿に憧れを抱きながらも、素直な想いを言葉にできず、ただ黙々とバーベルを握る日々。しかし努力とは裏腹に、記録は伸び悩み、身体も思うように仕上がらない。焦燥と自己嫌悪が積み重なり、トレーニングは次第に苦しさを帯びていく。そんなある日、ふと目に留まったのが、評判の高いリラクゼーションサロン。予約は常に満席。キャンセル待ちすら困難という人気ぶりに、一度は諦めかける。だが偶然か必然か、思いがけず院長自らが施術を担当してくれる“特別枠”へと導かれる。それは単なるマッサージではなかった。凝り固まった筋肉だけでなく、意地や迷い、言葉にできなかった感情までも丁寧に解きほぐしていく、静かで深い時間。身体が軽くなるにつれ、彼の中で曖昧だった想いも輪郭を帯び始める。追いかけるだけで終わるのか。それとも、自分の気持ちと向き合うのか。鍛え上げた肉体と、不器用な心。“強さ”の本当の意味を知るまでの、再生と自覚のストーリー。
甘サド天使のいうとおり2(那々伊)

甘サド天使のいうとおり2(那々伊)ネタバレ・あらすじ・感想

世界の海図にも載らない、ひっそりと語り継がれる楽園――そこは“天使の島”と呼ばれている。選ばれし者は祝福を受け、望む幸福を手にする。そんな言い伝えを、誰もが疑いなく信じていた。少年サナキも、そのひとり。本心を隠し、周囲の期待に応えることで「正しい人間」であろうと努めてきた彼は、天使に見初められるにふさわしい存在であることを、自らに課して生きている。しかし、幼い頃から彼を知るトノだけは気づいてしまう。最近のサナキがどこか不自然で、まるで別人のように変わり始めていることに。やがてサナキを選んだ天使は、祝福だけでなく、静かな問いを投げかける。彼の“正しさ”は本物なのか。それは信念か、それとも誰かに愛されるための仮面なのか。救済と試練が紙一重で交錯する島。甘美な安らぎと、逃れられない縛り。罰のような優しさと、優しさに似た依存。閉ざされた楽園で、少年は自分の奥底と向き合うことになる。これは、幸福を与えるはずの存在に揺さぶられながら、“正しくあること”の意味を問い直していく物語である。
Tonight is the perfect time.~今夜は理想のふたり~(不治ノマンシン)

Tonight is the perfect time.~今夜は理想のふたり~(不治ノマンシン)ネタバレ・あらすじ・感想

前作から続く関係性の揺らぎを背景に、本作では“別れの予感”が二人の距離を大きく動かしていく。上司への想いを自覚してしまった古江は、それ以降まともに顔を合わせることすらできないまま日々を過ごしていた。そんな折、上司に親会社への出向という転機が訪れる。離別が現実味を帯びる中、二人は「最後の一夜」を共にする約束を交わす。古江は覚悟を決める。「今夜こそ想いを伝える」と。しかしその一方で、上司の胸の内は単純ではない。初めて古江と出会った日の記憶、彼を手に入れるために積み重ねてきた行動、そしてこれからの選択――自分のもとに引き留めるのか、それとも一人の社会人としての未来を尊重し手放すのか。葛藤は静かに、しかし確かに深まっていく。だが、その緊張感は思わぬ形で崩れる。古江の失敗によって、上司が何より大切にしていたエルフ衣装が台無しになってしまうのだ。本来であれば激昂してもおかしくない出来事。しかし、その瞬間に上司の中で何かが切り替わる。揺れ続けていた感情は、ひとつの決断へと収束していく――。別れと選択、そして抑えきれない想いが交錯する中で描かれるのは、不器用な二人が迎える“最後の夜”の行方。緊張と感情が絡み合う濃密な一幕が、物語に強い余韻を残す。
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