ふたなり人狼(夏石名無/葵ねぎ) ふたなり人狼(夏石名無/葵ねぎ)ネタバレ・あらすじ・感想
意識を取り戻した瞬間、気づけば私たちは出口も境界も見当たらない、無垢な白に覆われた空間の中にいた。壁も床も同じ色調で統一され、時間の感覚さえ曖昧になるような、異様な閉塞感が漂っている。状況を把握する間もなく、感情を一切感じさせない機械音声が空間に響き渡る。「これより、特定の条件を満たす人物を特定するための協議時間を設けます。制限時間は三分です。」理由も背景も説明されないまま、与えられたのは短すぎる猶予と、互いを観察し言葉を交わすしかないという現実。不可解なルールのもと、私たちは否応なく“見極める側”として、この密室ゲームに参加させられることになるのだった。