マシロ様(てるてるがーる) マシロ様(てるてるがーる)ネタバレ・あらすじ・感想
山あいに広がる静かな集落へ、小旅行気分で足を踏み入れた結奈。親友・紬の帰省に付き添う形で訪れたその土地は、どこか懐かしく、時間がゆっくり流れているような場所だった。優しく迎え入れてくれる家族、美味しい郷土料理、そして心をほどいていく穏やかな空気。都会の喧騒を忘れ、結奈は完全に警戒心を解いてしまう。だが、その夜に飲んだ酒がすべてを変えてしまった。意識を失った彼女が次に目を覚ました時、閉ざされた暗い座敷牢の中に囚われていた。混乱する結奈へ突きつけられたのは、この村で古くから受け継がれてきた“儀式”の存在。彼女は逃げ場のないまま、“神への供物”として選ばれていたのだった。そして、ゆっくりと姿を現す村の信仰対象――。それは人智を超えた異形の存在。白く巨大な羽を持ち、不気味な気配をまとった蚕蛾の怪物。神として崇められるその存在を前に、結奈の平穏な旅は、悪夢のような運命へと変貌していく。閉鎖的な村に隠された狂気、逃げ場のない監禁劇、そして異形の神へ捧げられる少女の恐怖。静かな田舎を舞台に、じわじわと精神を追い詰めていくダークホラー作品となっている。